2023-09-11

下を向いても、一歩ずつ前へ

山に登っていて、苦しくて、しんどくて、息も絶え絶えになったとき、
僕は視線を下げて、足元を見る。
もっとも、足元ばかり見ていると道迷いしてしまうので、正確にはごく近い目の前ということになる。

遠くの目標地点ばかり見ていると、「えっ、まだ? まだなの?」とつらさが先に立ってしまう。
なかなか近づかない状態に、心が折れそうになる。

そんなときは、視線を下げてひたすら歩を進める。
どんなにゆっくりでも、どんなに小さな歩幅でも、足を前に出し続ける。
そのことだけに意識を向ける。

そうやって時間を何とかやり過ごし、ふっと視線を上げたとき、
目標としていた場所は間違いなく、確実に近づいていることを実感する。
そして、ときには自分でも驚くほど近くなっていることがある。

上を向くことすらできないほどつらくても、歩き続ける、一歩を刻み続けること。
その一歩は、間違いなく、確実に、てっぺんへとつながっている。

(撮影地:北海道美瑛町)

コメント4件

  • タカ より:

    最近、色々考えてしまい…ちょっと立ち止まっていました。一歩を刻み続けること…はっとしたんです!
    明日からまた一歩踏み出します。
    ありがとうございました。

    • scenes note より:

      タカさん
      コメントありがとうございます。
      考えて立ち止まることも、時には必要なことです。
      でも、立ち止まった後には、その場に居続けるのか、後ろに下がるのか、横にスライドするのか、前に進むのか、自分で決めねばなりません。
      怖くても、前に向かって一歩を踏み出す。その一歩が、二歩となり、三歩となる。
      その歩みは、間違いなく目指す場所へと近づいています。
      歩幅な小さくても、踏み出した最初の一歩はとてつもなく大きな一歩です。
      タカさんの一歩が、二歩、三歩と刻まれ続けることを願っています。

      • タカ より:

        すごく胸に沁みる言葉のひとつひとつ…
        ご丁寧な返信をありがとうございます。
        その言葉のひとつひとつを胸に刻んで前に進むことにします!
        これからも拝見させて頂きますね。
        陰ながら応援しています!
        ありがとうございました!

        • scenes note より:

          タカさん
          コメントありがとうございます。
          僕のつたない言葉が、タカさんにとってどれほどの力になれるのかはわかりませんが、見ていただいた方がほんの少しだけでも心が安らいだり、軽くなったり、なんだか楽しい気持ちになったり、もうちょっと頑張ってみようかな、なんて考えられるような言葉と写真をお届けできればと思っています。
          あたたかいお言葉、ありがとうございました。

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