2023-04-01
変わるもの、変わらぬもの
静寂と白の世界から、生命の息吹と緑の世界へ。
時間はたゆまなく着々と進み、季節はめぐって、あの時から1年が経った。
いや、もう1年も経ってしまったというのが本音だろう。
何にも変わらず、何にも変えられず、ただただ時の流れの狭間でおぼれたような日々を続けている。
でも、春の雰囲気は自分にも何かできそうな感覚を与えてくれる。
そういえば、去年の今頃も同じように希望を持っていたっけ…。
久しぶりに、お気に入りの、とても眺めのいい丘の上に立つ。
今日もやっぱり、気持ちのいい景色が広がっている。
季節は変わったけれど、この場所は変わらない。
そして、季節はまた同じようにめぐっていく。
変わったようで、変わっていない。
変わっていないようで、変わっている。
日々の営みなんて、そんなものなのかもしれない。
今年こそは…。
そんな都合のいい春の錯覚を胸に、僕は車に乗り込みアクセルを踏む。
(写真撮影地:北海道上富良野町)
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