2023-01-10
小さな花に
私たちは弱い人たちに寄り添います。
そして、私たちの支援を受けられるのは、宝くじに当たるのと同じくらいラッキーなことです。
耳ざわりのいいことをやっている一方で、裏ではこんなことを口にしてはばからない慈善団体。
これは国民、住民のニーズです。
これは絶対に必要なんです。
これを望む声が巷にはあふれています。私は国民、住民の代弁者なのです。
そう言いながら、自分勝手な思いを民衆の声にすり替える政治家たち。
神妙な表情で、うんうんと頷きながら、心の中ではうわの空。
相手の沈んだ、必死の形相。でも、そんな話にかまっていたら、身が持ちません。
あぁ、もうこんな時間だ。いただくものはいただいて、とっとと早く帰らなきゃ。
そんなあなたたちの眼に、この花はどう映るのだろうか。
高山で、きびしい風雨にさらされながら、ほんのつかの間花を咲かせ、種を大地に落とし、やがて枯れ落ちる。
この小さく、はかなく、たくましい花。
生きて、生きて、生きる。
自らが生きるためだけに生きる、そんな存在は。
(写真の花:チングルマ 撮影地:北海道美瑛町)
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