2023-05-02
剱岳 夕景
これも10年ほど前に剱岳に登ったとき、剱澤小屋から撮った夕方の景色。剱岳は、新田次郎の小説「劔岳〈点の記〉」を読んでからずっと憧れていた山だった。登る前日、泊まる剱澤小屋に到着して、小屋の主人から次の日に登るルートの説明を受けていたとき、「昨日、カニの横ばいで中年の女の人が滑落して亡くなりました。気を付けてくださいね」と言われた。原因を聞くとガスによる視界不良でルートを見失い、横ばいを通り過ぎてしまって滑落したようだとのことだった。皮肉にもそんな話を聞いたその日はまったくの快晴で、夕方にはこんな燃えるような剱岳の夕景が広がっていた。
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