2023-12-12

終わりよければ…

どんよりとした曇天続きの1日が終わろうとしているとき、西の空では、ほんの一部だけ厚い雲が途切れていて明るい光の空間が広がっている。風はなく、水面が木々の立ち姿をきれいに映し出している。

水面がやがて夕暮れ空を映し始める。
うねるような雲の隙間からこぼれる太陽の光を静かに、ひっそりと。

山が光の頂付近から、光が立ちのぼる。
今日をなんとか乗り越えた僕に向けた、沈みゆく太陽からのご褒美だ。

燃える光に、うねる雲がメラメラと焦げていく。

水面が今日という1日の総仕上げをするかのように、夕焼け色に染まってゆく。

灯り始めた街灯が今日の終わりを告げると、あたりは限りなく穏やかに橙色と漆黒に包まれる。
また今日という1日が終わる。

(撮影地:北海道砂川市)

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