2023-04-21

むむむ な看板

 20年ほど前、沖縄の宜野湾市を散歩していたら、なんともミステリアスな看板を発見した。

 「ウブガーのカギはグリーンノートにあります 伊佐区自治会」

 ウブガー? グリーンノート?? 「むむむ」となって写真を撮ってしまった。

 調べてみるとウブガーとは湧き水や井戸のことらしく、沖縄県の企業局のホームページには次のような説明がある。

 産まれたばかりの赤ちゃんの額(ひたい)に水をつける、ミジムイとかウビナディ(水なで)とよばれるぎ式が、沖縄にはあります。ウブガーとは、そのための水をくむカーのことです。

 「カー」はまた、地いきの人々の出会いの場であり、じょうほう交かんの場でもありました。そこに集まった人々は、水を飲んだりくんだりしただけではなく、さまざまな話をしながら野菜をあらい、せんたく物をあらい、クワなどの農具をあらいました。そこは、近所の人々が毎日顔を合わせる、コミュニケーションの場でもあったのです。
 こうして地いきの人々とともに生きてきたカーは、水道が各家庭に引かれるようになったつい最近まで、人々の生活をささえ続けた大切な場所だったのです。

水の遺産(いさん)|水の豆知識|沖縄県企業局 キッズページ | 沖縄の水について楽しく学ぼう! (pref.okinawa.jp)

 水はとっても貴重なもの。沖縄のような土地ではなおさらだ。昔から大切に守ってきた水場を、自治会で管理しているのだろう。しかしながら、「グリーンノート」がどんなノートなのかはいまだに謎のままだ。

(撮影地:沖縄県宜野湾市)

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