2023-04-15

桜の季節 北海道編

 前回のブログ「桜の季節 」では富山市の松川の桜についてふれたので、今日は僕の住む北海道の桜について書いてみたいと思う。北海道の桜の開花時期は例年だと、だいたいゴールデンウィークあたり。ゴールデンウィークといえばどこに行っても人がいっぱいで、あまり出歩きたい気分にはならないし、ここ数年は忙しかったこともあって、桜の写真は撮っていなかったのだが、探してみたら何とか見つかった。

朝日のオレンジと桜のピンクがシンクロする

 撮影日は2014年5月11日となっている。場所は北海道上富良野町の深山峠にある「深山峠さくら園」だ。ここは残雪を頂いた十勝岳連峰や、なだらかな丘陵地帯にパッチワーク状に広がる畑をバックに桜を楽しめるビュースポット。遠くは旭岳まで大雪山系をぐるりと望める。この日は十勝岳連峰から昇ってくる朝日と桜を撮ろうと、夜明け前からスタンバイしたのだが、結構な人数がカメラと三脚を構えていた。なにしろ9年前のことで、眺めが良く、なかなかいい感じの場所なので、SNSなどで拡散されて今ではもっと人が増えているのかもしれない。

朝日に照らされる桜と十勝岳連峰
桜の向こうに広がる農地とのコントラストが美しい

 上富良野町内には島津公園やフラワーランドかみふらのなど、桜を楽しめるスポットがいくつかあるが、十勝岳温泉地区には特別なポイントがある。日本で最初の桜は沖縄でニュースになったりするけれど、一番遅い最後の桜はどこで咲いているのか。その答えが十勝岳温泉地区にあるのだ。もちろん、人目につかない深い山奥でひっそりと咲いていることもあるかもしれないが、それは誰も確認しようがないのでこの際考えないとして、車で近づけて目視できる場所としては、ここが日本で一番最後に桜が咲く場所ではないかと思っている(たぶん…)。標高1,000mという高さから、開花が遅いチシマザクラではなくて、エゾヤマザクラが6月に咲くのだ。しかも、平地では通常、桜が散ってから緑が芽吹くけれど、ここでは新緑と桜が楽しめる。こんな場所はなかなかないだろう。

 こんなことを書いていたら、桜をのんびりと眺めたい気分になってきた。今年の桜前線は早めに上昇しているようで、今日(2023年4月15日)札幌で開花が確認されたようだ。風が吹けば散り、雨が降れば散る。桜はあっという間に散ってしまう。タイミングを見計らいながら、天気のいい日には、久しぶりにぶらぶらと桜の写真を撮りに行こうかななんて考えている。

眼下にも桜が広がる

 

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