2023-04-24

キハ40

 乗ってみるとなんだか車内の様子がとってもなつかしい感じなので、思わずスマホでパシャリ。数年前にJR富良野線に乗ったときのことだ。ねずみ色の枠と肘掛けに青いモケットが張られた向かい合わせのシート、天井にはむき出しの蛍光管と換気のためのベンチレーター、そしてぐるぐると回る扇風機。窓は二重になっていて、外側は両端下部についたつまみを押下したまま持ち上げるタイプ。昔はよくこの窓を開けて、駅のホームにいる駅弁売りから、ポリ容器に入ったあったかいお茶と駅弁を買ったなぁなんて記憶がよみがえる。まさに、昔よく乗っていた列車と全く同じなのだ。

 調べてみるとこの列車、キハ40形というらしい。1977年から1982年にかけて国鉄がつくった車両というから、40年もの間走っているということになる。旭川からの小一時間だったけれど、昔にタイムスリップしたようで、思いがけずなんだかいい感じの小旅行となった。エアコンもないのだから快適さとは対極にあるような車両だけれど、無条件に落ち着く感覚を覚えるのは僕だけではないだろう。外観の写真も撮っておけばよかったなぁ。

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